個人が作り出す豊かな映像の世界。その可能性は無限であり、次々と新たなイメージが産み出されています。本企画は、自由な発想で個人が制作する多彩な映像作品を紹介する機会を提供したいと考えています。また他上映団体等と連携し作品の交換上映も進め、台湾、韓国、マカオ、中国、アメリカ、札幌、東京などで参加作品を各地で紹介しています。
9回目となる今回も所属、立場、ジャンルを越えた、ドラマ、アニメーション、実験映像からドキュメンタリーなど、内容も様々な80作品10時間30分もの作品が集まりました。
個人の眼差しによって紡がれる映像の行く末と更なる可能性を探る〈場〉へのご参加をお待ちしております。
ルーメン・ギャラリーを7年間主宰してきた櫻井篤史と、東京の映像作家芹沢洋一郎のダブル映像個展を、大阪のFMF宮田靖子がプロデュースするかつてない規模の個展2本立。50本近い上映作品の多くが8mmフィルムで制作された作品で、今回のようなオリジナルフォーマットによるフィルム上映は、今後はなかなか有り得ない希有な上映会である。
ゲストトークには、その驚異的な知識と的確な批評眼で人気の映画評論家・ミルクマン斉藤氏を迎える。
また、宮田靖子・櫻井篤史・芹沢洋一郎の鼎談も実施する予定。
映画作家・小池照男が40年以上にわたって制作しているライフワーク「生態系シリーズ」は既に30作を越え、その素材となる写真は50万枚以上を数える。継続こそがまさに力で有る事をこれほど証明している作家はいない。
今回は、その「生態系シリーズ」から厳選した16作品ほか、新旧5作品を一挙上映するかつてない規模の個展である。
私たち映像コース学生が作品制作のため使用している教室名が312教室。私たちはここで自身の思いを映像にぶつけてきました。
昨今のコロナ禍の情勢により抑圧されている私たちの憧れ、願望、さまざまな思い。この上映会では抑圧された思いの実体を「夢」を題材に露わにし、ドラマやドキュメンタリーを通し発表します。私たちの成果をぜひご覧ください。
成安造形大学 情報デザイン領域 映像コース3年生
大阪電気通信大学総合情報学部ゲーム&メディア学科視覚文化研究室在籍の3年生と4年生による映像作品展を開催します。私たちの研究室ではジャンルを問わず映像表現について研究し、作品制作を行なっています。今回作品を学外で発表し、多くの方々に観て頂く機会を得たいと思い企画しました。
4年生は卒業制作作品、3年生はゼミ所属後はじめての、3DCGからアニメーション、実写など多彩な作品を上映します。ぜひお楽しみください。
写真家の金サジが中心となって岩下清香、平井優子、長良将史、松本充明、吾郷泰英、大野知英らと「AMA-ウィルスとおよぐ」という作品を制作しています。
過程で生まれてきたカケラを新しい形で展開していきます。
京都府全国技能士会連合会マイスターの会10周年記念として発行された記念誌をベースに、掲載された匠の方々の肖像と作業風景を網羅した、かつてない展覧会です。
比類なき匠の技とモノの力を存分にご堪能ください。
ポップ!アンダーグラウンド!!キャンプ!!!
限りなく自由で美しいカオス…。その素晴らしき世界!!
1960年代より、美術、映画、文学と多彩な活動を続け、2020年9月に82歳で永眠した”アングラの巨匠”岡部道男。近年は独自の美学に貫かれた映画作品が海外で再評価され、映画祭で熱狂的な支持を受けている。
本特集では、岡部の全作品をデジタルリマスター版で一挙公開。映画に登場する、ゼロ次元、告陰、おおえまさのりの貴重な映像作品も同時上映する。
様々なアートがジャンルを超えて融合した、60年代アンダーグラウンドの熱狂を、時代を超えて、今、体感せよ!
今年で35回目を迎える映像アートの祭典!!
この度、商業性にとらわれず先鋭的・実験的な映像作品、話題作を世界中から集めて、映像アートの最新動向を紹介する「イメージフォーラム・フェスティバル2021」を京都・Lumen galleryで開催いたします。(全15プログラム上映62作品、インスタレーション1作品)
35回目となる今年のイメージフォーラム・フェスティバルでは、特集プログラムを「フィルム・イン・シェルター映画の停泊地」と題し、パンデミック、自然災害、政治的受難など、脅かされる「映画」の存在にフォーカス。ミャンマーやタイ、インドネシアなどでセレクトされた作品を通して、「映画」にとって存続が困難な状況が立ち現れた時、どのようにして存続できるのか。アジア各国の上映者、キュレーターとの対話を通じてその可能性を探ります。
萩原朔美と三宅章介が街で出会ったモノたちは、撮影されて写真という形態になり、分類・選別され、同じ機能を持つ仲間たちのイメージと並べられる。それが可能なのは、写真が、外部の世界に反射した光をカメラのなかに導き入れ、その光の痕跡を化学的あるいは電子的に固定することで、モノをもともとの空間や時間から引き剥がし、新たな文脈に自由に配置することができる技術だからである。それらのモノは、同じ機能を持つがゆえに、単独で見ると同じような形態に見えるが、それらが並列されるとそれぞれに個性があることが分かる。すなわち反復させられることで差異が浮き彫りにされるのである。
本展「反復と差異」では、二つの会場で展示される二人の作家の写真作品、映像作品、インスタレーション作品を通して、二人の〈目〉が路上で見出したモノが、それぞれの布置のなかで、どのように新しい貌を見せるのかを追求したいと考えている。〈キュレーター/佐藤守弘〉
現在大阪在住のTRAN MINH DUCとANANTO WICAKSONOによる映像を使用したライブパフォーマンス!TRAN MINH DUCHはベトナムホーチミン出身のワールドワイドに活動するマルチアーテイスト。今回は主にニューヨークで制作した映像をリアルタイムにて編集し上映する。またCORONAはインドネシアジョグジャカルタ出身のワヤン(影絵人形)使いとして現地の王族に表彰されるほどの本格派のダラン(人形遣)。日本においても伝統的なワヤンから日本人アーテイストとのコラボ作品に参加する等、幅広い活躍を行っている。とりわけCORONAはインドネシアのエクスペリメンタルな表現と呼応したような映像と音響のコラボにて活動の幅を広げている。
わたしは社会で運動的に仕事をしていくにあたって、政治的な運動には関わらないことを心決めしていたが、1970年代の政治テーゼである「公然から非公然への誤りを犯してはならない」には感じるものがあった。わたしは一兵士として、身を挺したいと願っていたからだ。映像という文化的な、表現の世界に関わりながら、こうした無名性を求めることは、それ自体が矛盾をもつともいえるが、人間社会そのものが矛盾で成り立っていることを考えれば、たいしたことではない。どちらかというと、そうした矛盾そのものを生きることが、運動だともいえる。《原田健一》
伝説的映画監督・原將人フランクフルト国際映画祭観客賞受賞の傑作 『MI・TA・RI!』 完成から20年ぶりの再上映決定!
『初国知所之天皇』、『20世紀ノスタルジア』等で知られ、独自の スタイルで日本のインディーズ映画界に多大な影響を与えてきた 映画監督・原將人。2001年に完成し、映画ファンの間で人気の高 い『MI・TA・RI!』の20年ぶりとなる再上映が決定した。
本作は、原將人がパートナー・MAORIと生まれたばかりの長男とともに「日本を探す旅」に出るロードムービー。デジタルプロジェ クターと2台の8mm映写機から投射した映像を3面マルチスクリーン で展開し、映画の進行に合わせてライブ演奏を行う斬新な手法と 美しく詩的な映像表現が国内外で絶賛を浴び、第1回フランクフルト国際映画祭観客賞を受賞した。ポスタービジュアルには、原監督 の熱心なファンである画家・奈良美智氏の絵が引用されている。
2018年7月に自宅が全焼し、家財道具全てと保管していたフィルムの大半を焼失する被害に遭 った原監督。今回の上映会では、焼け残った『MI・TA・RI!』オリジナルフィルムを使用したワークシ ョップも予定されている。さらに未ソフト化であった本作の期間限定でのストリーミング配信も実施。
この貴重な機会に、伝説的映画監督・原將人の世界をぜひ体験してほしい。
この映画は、『偶然のテロリスト』というパレスチナを舞台にした劇映画のシナリオを作ったところから始まる。その映画のロケハンを計画したが、いっそパレスチナを再訪する私自身をドキュメントし作品にしようと考えた。
シナリオの中の老ジャーナリストとは私のことであり、シナリオで想定した場所を訪ねて歩く。それは同時に、私自身が20 年前にフリーのジャーナリストとして初めてパレスチナを訪れ、カメラを手に駆けまわった記憶を辿る旅にもなるはずだ。
あの頃の私を駆り立てたものとは何だったのか。私が見たものは何だったのか。
そして今パレスチナはどうなっているのか。
それは追憶と共に、現在のパレスチナを知る旅の記録となった。
たくあん(佐藤元紀、堀内恵)と高橋佑紀による公開作品制作(クリエーション)と作品展示、パフォーマンス
劇場というブラックボックスで見るダンス作品を、ギャラリーすなわちホワイトキューブに持ってくると何が起こるだろうか? この問いを出発点に2020年夏・振付家ワークショップ参加者ダンサーたちが、発表作品を制作プロセスの視点から再構築。 あなたの日常に溢れているはずのダンスが見つかる空間を体験しませんか?