11月27日(土)
13時開始/18時終了予定
資料代:500円
会場:Lumen Gallery
(京都市下京区麩屋町通五条上る下鱗形町543 有隣文化会館2F)
チケットを予約する:https://qv21.peatix.com/
詳細:http://normalscreen.org/events/qv2021
小田の生まれ育った日本で撮影した私的な映像と、サラエボの映画学校で学んだ3年間の授業の中で撮影した未使用のフッテージを使用した作品。性の問題を抱える人々、国境を越えての対話、貧しさや労働などを問う本作は、パーソナルであるとともに開かれてもいる。ライプティヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭2017正式出品。
サラエボからザグレブまで行く長距離列車の車窓から見える異国の景色を見ながら、なぜか懐かしい気持ちになり、ふと、じぶんの思い出せる限り一番はじめの記憶はなんだろうという疑問が湧いた。思い出せるようで思い出すことのできない始まりの記憶を巡る列車の旅。
*上映後に小田香さんが登場!作品とクィアとの関係について話してもらいます。
国内外で注目を集める台湾出身アーティストがフィルムやデジタルビデオで表現したドキュメンタリーや詩的な短編作品集を日本初公開!
政治的にも文化的にも常に変化を続ける島で育ったアーティストらが、過去10年に発表した作品。本プログラムのキュレーター吳梓安(自身も映像作品を手がける)によると、これらの作品は、「人生のさまざまな段階を通した、ある種の女性の経験の通過点を漠然と形づくっていて、台湾ニューウェーブ以降の男性優位の商業映画の形態に対する抵抗の方法を示している」という。「社会経済的なものに焦点を当てる男性の視線を脱植民地化する」これらの作品が表現するのは、「個人的な体験、性の探求、瞑想、場所性、自己認識」であるという。
台湾はもちろん、ロッテルダム国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ハンブルク国際映画祭などでも高評価を受けた曾莉珺(ツァン・リーチュン) の作品『流』(17分)は、特別に16mmフィルムで上映!
参加作家:曾莉珺(ツァン・リーチュン) / 徐璐(エリカ・シュー) / 黃靖閔(キャシー・ホアン・チンミン) / 許岑竹(シュー・チェンチュ) / 趙中慧(ドール・チャオ・チョンホエイ) / 陳瀅如(チェン・インジュ) / 謝光宣(シエ・クワンシェン) / 劉行欣(レオ・シンシン)
日本初上映|全8作品、計76分
*上映後には上記作家の数名がオンラインで登場、 Q&Aを行います。
簡単な説明だけでは届かない繊細で複雑な声がある。HIVやAIDSと生きる人の姿も簡略化されるどころか、語れることすら少ない存在もある。日本では初めてスクリーンに投影されるこの2作品は、アメリカとチリの具体的なエピソードをシンプルな手法で紹介しながら、まだ語られていない時間が、そして語られるべき時間が埋もれていることに気づかせてくれる。
1980年代初期、エイズが蔓延していくなか、セルフヘルプ(自助/互助/自立)グループを率いるルイーズ・L・ヘイが、[ヘイライド]という集いの場を立ち上げた。死のパンデミックと向き合い、差別にも苦しんでいた何百ものゲイ男性たちを惹きつけ、ルイーズは「自分を愛すること(self-love)でAIDSを乗り越えることができる」と約束した。彼女のやり方は危害をおよぼすと懸念する声もあった一方、実際に癒されたと信じた参加者がいた。
*日本初上映
HIVやAIDSのジェンダー化され偏った表象を、チリの作家リナ・メルアーネは「女性消失症候群」と名付けた。本作の監督のロハスは、HIVと生きる女性の抹消について調査し、疑問を投げかける。
主催:Queer Vision Laboratory|Normal Screen
協力:CIP Books | The Other Cinema Collective | Visual AIDS